今回紹介する商品は全て株式投資信託ですので、短期で結果を出すのは極めて難しく長期投資が前提となります。(理由は後述します)
つみたてNISAで買うべき投資信託
楽天証券、マネックス証券ではeMAXIS Slimシリーズがおすすめ
ファンド名 | 信託報酬 | 概要 |
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eMAXIS Slim 全世界株式 (オールカントリー) | 0.1144% | 全世界の株式に投資するファンド 投資対象は世界の中・大型企業の約2,800銘柄 |
eMAXIS Slim 先進国株式 インデックス | 0.1023% | 日本を除いた先進国株式に投資するファンド 投資対象は先進国23カ国の中・大型企業の約1,300銘柄 |
eMAXIS Slim米国株式 (S&P500) | 0.0968% | 米国の優良企業に投資するファンド 投資対象は米国の中・大型企業の約500銘柄 |
※こちらはSBI証券でも購入可能な商品です。
eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」と宣伝してるだけあって、その低コストぶりが光ります。
SBI証券ではSBI・Vシリーズがおすすめ
ファンド名 | 信託報酬 | 概要 |
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SBI.V 全世界株式 インデックスファンド | 0.1338% | 全世界の株式に投資するファンド 投資対象は世界の小~大型企業の約9,000銘柄 |
SBI.V 全米株式 インデックスファンド | 0.0938% | 米国に上場する株式全体に投資するファンド 投資対象は小型株を含む約3,800銘柄 |
SBI.V.S&P500 インデックスファンド | 0.0938% | 米国の優良企業に投資するファンド 投資対象は米国の中・大型企業の約500銘柄 |
※SBI・V S&P500以外はSBI証券でのみ購入可能な商品です。
eMAXIS Slim全世界株式とSBI・V全世界株式の違いは小型株を含んでいるかどうかの違いです。
S&P500のファンドについてはeMAXIS SlimもSBI・Vもどちらも投資対象は同じです。
ではここからこれらの商品に投資するべき理由について解説していきます。
(理由1)インデックスファンドで低コスト運用が可能
投資信託には様々な手数料がかかりますが、大きな手数料として
が挙げられます。
上記で紹介した商品はいずれもインデックスファンドであり信託報酬率が0.1%前後と業界でもトップクラスに安い商品のため、利益が出ればしっかり手残りが確保できます。
投資で得られるリターンはもちろん商品選びによるところが大きいですが、投資する金額や期間、コストなどは自分でコントロールできるポイントです。コントロールできる部分をしっかり抑えておくのが投資の鉄則です。
手数料が安い商品を基準に考えておくと無駄なコストが発生しない分、利益が出る確率が高まります。
(理由2)成長国である米国全体に容易に投資できる
いずれも、世界のリーダー的存在である米国の株式に幅広く分散投資できる商品です。1本持っておくだけで数百~数千銘柄へ投資できます。
米国の株式市場はご覧の通り、長期でみれば右肩上がりです。
実は全世界株式インデックスも6割は米国株
あれ?でも「eMAXIS Slim 全世界株式」や「SBI・V 全世界株式インデックス」は世界中に分散投資する商品じゃないの?
それらの商品も約6割が米国株で占めます。それだけ米国株の企業価値が高いということです。
全世界株式インデックスは「時価総額加重平均」という時価総額の高い企業の割合が多くなるよう運用されています。
Apple、Google、Microsoft、Amazon、teslaなどは時価総額が高いため多く組み入れられています。
上位10社の中では台湾セミコンダクター以外はいずれも米国企業です。
何故米国株が成長を続けるのか
まず1つめに挙げられる理由は人口成長が見込める点です。
人口が増えると以下のようなサイクルになります。
下記の表は米国と日本の人口推移を表しています。
2021年で米国の総人口は約3億3,000万人。
2050年には約3億8,000万人になることが予想されるため、今後も成長を続けていくと予想されています。
さらに移民を受け入れる文化のため、新たな発想が生まれイノベーション(技術革命)が起こりやすいのもアメリカが成長を続ける理由になります。特に知能に優れるユダヤ人がアメリカに集まりやすく、彼らがアメリカの成長に大きく貢献してきました。
またアメリカ企業は株主を何よりも大切にします。
基本的に得た利益は内部留保(貯金)することなく、
するなど基本的に出資してくれた人へ利益を提供できるようにする考えが根強くあります。
つまり、企業自体に成長が見込めて株主が潤う環境が整っているということです。
15年以上米国株に投資すれば負けない
次の表は米国株式インデックスに投資した場合のリスクのブレ幅です。
ご覧のとおり過去の歴史上、アメリカの株式インデックスファンドで15年以上運用すれば最低の年に投資を始めたとしても年間平均リターンは4.2%確保できます。
書籍ウォール街のランダムウォーカーでは上記のようなエビデンスをベースに個人投資家はどのような投資戦略を立てるべきかを解説してくれています↓↓
もちろんこれは過去のデータであって未来を保障するものではありません。しかし長期で見れば米国株インデックスが優良であることは間違いないと思います。
まとめ 判断に迷うなら全世界株式1本でOK
いずれもこれまで世界を引っ張ってきた米国企業に多く投資するファンドで、運用コストも業界最低水準のため、資産運用のコア(中心)にすべき商品と言えます。
ただ、S&P500や全米株式などは「アメリカ以外は成長を阻害する」という判断を下していることになるので、そういった判断ができない方であれば全世界株式インデックスファンドを選択すれば良いと思います。
過去の歴史上アメリカが優位であった事実と未来は別物です。全世界であればアメリカを超える経済国が現れたとしても取りこぼしがなくなります。
これからつみたてNISAで投資を始める方であれば上記で紹介した「SBI証券」「楽天証券」「マネックス証券」がおすすめです。
いずれも投資信託のクレカ積立が毎月5万円分まで可能なためポイントも手に入り、商品自体も業界最低水準のものを多く取り揃えています。
口座開設自体は無料で行えますので、全て開設しておくことをおすすめしますが投資信託を購入する観点から言えば現在投資信託業界でも最低水準の低コスト商品(SBI・Vシリーズ)を扱うSBI証券がおすすめです。
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