投資って危なくない?
元本減るリスクを負うのは嫌だな…
そもそも投資のやり方わからんし貯金でいいや…
こんな考え方をしている人は多いのではないでしょうか。
そうでなくても変化を嫌う日本人の気質からすれば「投資」という不慣れなモノに手を出す人は多くないでしょう。
「貯金」は元本を失わずに確実に積み立てられる安全資産である一方で、ここに大きな落とし穴があります。
それは「投資をしないリスク」が存在する事です。
この記事ではその「投資をしないリスク」について解りやすく解説していますので、世の中の経済の仕組みが大まかに解ります。
インフレによりお金の価値が下落する
投資をしないリスクの一番の大きなリスクは「インフレ」です。
インフレとは物価上昇すること
下記の例がインフレにあたります。
多くの方は稼いだお金を「銀行預金」として持っている方が多いと思います。
最大手の一つである「三菱UFJ銀行」を例に挙げると普通預金金利は0.001%/年。
優秀とされているネットバンク「あおぞら銀行」でも0.2%/年です。
日本はここ数年、毎年1%以上物価が上昇しており、毎年2%のインフレを目指しています。
つまり「銀行預金」のみで資産形成しようとすると、金利の優秀な「あおぞら銀行」を使用したとしても毎年0.8%(毎年2%のインフレが起こるなら1.8%)資産の価値が減少していくことになります。
インフレ率2%推移した場合⇒35年後に物価が2倍
インフレ2%って
1万円で買えた物が200円上がるだけじゃん…
余裕っしょ‼
侮るなかれ若者よ
インフレをバカにしちゃいかん
何故心を読む!?
例えば1万円の物が2%毎年値上がりすると
- 1年目=1万200円
- 2年目=1万404円
- 3年目=1万612円
- 4年目=1万824円
- 5年目=1万1,041円
と5年で1割上昇します。次に31年目以降を見ると
- 31年目=1万8,476円
- 32年目=1万8,845円
- 33年目=1万9,222円
- 34年目=1万9,607円
- 35年目=1万9,999円
げぇっ!?
2倍になっとる!!
そう、仮に1,000万円貯金があったとしたら500万円の価値しかなくなるというです。
「72」を使った便利な計算式
「72」という数字を年率の%で割ると倍になる年数が算出できます。
という事で「貯金」で資産を築いても毎年2%のインフレによって35年後には半分の価値になっている可能性は高いという訳です。
この式は投資のリターン計算にも使えるで~
諸外国と比べて年々貧しくなる日本
経済成長率が他国に劣る
現在日本は、他国に比べて経済成長率で劣ります。
経済成長率で劣るとどうなるのかというと
ということです。
平たく言えば海外からは日本の商品は安く買い叩かれ、日本から見ると海外で買うモノは割高になり買いにくくなるということです。
最近日本に海外からの観光客が多いのはそのためです。彼らからすれば「物価が安いJapan」といった認識です。
経済大国アメリカの経済成長率
人口増加国であるインドの経済成長率
日本の経済成長率
圧倒的に成長力が弱い日本です。
円安進行が予想される
また「円安」が進んでいるため通貨価値もなくなっていきます。
では円安が起こるとどうなるかについて考えてみましょう。
勘違いされている方は多いのですが日本は輸入国です。(※輸出のほうが遥かに少ない)
そして2022年5月現在ではドル円の相場は「1ドル=130円」と過去の相場から完全に逸脱しています。(※過去のドル円相場は大体80~120円で推移)
明らかに海外から見て「貧しい国Japan」です。
給料が上がりにくい仕組み
頑張って働いているのに給料上がらないな…
会社の利益はどこへ行ってるんだ?
サラリーマンの方はこんなことを思ったことがある方は多いのではないでしょうか。
株式会社の仕組み
株式会社のオーナーは株主(出資者)となります。
社長もただの雇われ社長である為オーナーではありません。(※上場していない中小企業であれば社長自らが出資している為オーナー社長となります。)
詳しくはこちらの記事をご覧ください↓↓
利益は社員ではなく「株主」へ
会社で計上した利益は「株主」のモノになります。
社員がどんなに働いて利益を上げたとしても給料は大きく上がりません。
多少色がつく程度です。
つまり仕組み上、「株主」にならない限り会社の儲けの分け前が貰えないことになります。
まとめ 株主側になりましょう
現状の日本はこういった仕組みになっている為、投資をしないとどんどん貧乏になっていきます。
不満を言っていても仕方ない状態の為、自ら行動していくしかありません。
投資が怖いと思う気持ちはわかります。しかし最低限の知識を持ち、少額から始めることでそのリスクは最小限に抑えられます。
現在は便利な世の中になっており、株式を詰め合わせたパック売り商品であるファンドや、株式よりリスクを抑えた債券などがネットで簡単に買えるため、自分自身に合ったリスクの取り方ができます。
是非、投資を始めて将来の不安を少しずつ無くしていきましょう。
くれぐれも銀行で投資を始めようとしないでください。ぼったくり商品を買わされるのがオチです↓↓
また、どうしても投資はやりたくない場合はせめてふるさと納税だけはやりましょう。投資と違いノーリスクで資産形成の力になってくれます↓↓
お金が全てではありませんが、お金が人生に選択肢を与えてくれるのも事実です。良い人生を送る為にお金の問題は切っても切れませんので目を背けずに考えていきましょう。
この記事がみなさんの資産形成の役に立ってくれれば幸いです。