インフレや暴落対策になるゴールド投資の概要と【GLDM】について解説

インフレや暴落に強い「金」に投資する「GLDM」について米国ETF
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この記事は株式暴落時やインフレの対策を考えている方へ向けて書いています。

一案として「金」に投資するファンド【GLDM】をおすすめ致します。

株式投資において暴落は必ず起こるものです。

自身の資産が目減りしていくのは決して気持ちの良いものではありません。

現金比率を高めにしておくことでリスクを低減することも可能ですが、銀行預金の金利ではインフレに勝てません。

そこで必要になってくるのが「債券」や「コモディティ」になります。

「コモディティ」は金、プラチナ、原油など資産価値が絶対「0ゼロ」になることのない資産です。本記事では「金」の概要と優良ファンド【GLDM】の特徴と魅力について解説します。

また「GLDM」をお得に購入できる証券口座についても触れていきます。

ゴールドの概要と特徴

インフレ時に価値が上がる

「金」は腐食しにくく、黄金色の輝きを失わない為、古くから利用されてきた金属です。2019年までに採掘された量は約20万トンとその希少価値から世界中で通貨や装飾品として重宝されてきました。

ゴールドの特徴
  • インフレに強い
  • 価値が「0ゼロ」にならない
  • 不測の事態に強い

インフレに強い

現在全世界ではインフレを目指して紙幣を刷る傾向が続いています。(※日本は毎年2%のインフレを目指している)

つまり年々お金の価値が下がっていきます。一方、ゴールドは紙幣の量に比べ希少価値が高い為、相対的に価値は上がってゆきます。

インフレについてはこちらをご覧ください↓↓↓

価値が「0ゼロ」にならない

投資商品の多くは価値が「0ゼロ」になるリスクを秘めています。

「株式」は倒産、「債券」は発行体のデフォルト(破綻すること)、とそれぞれが「0ゼロ」になる可能性を持っています。

また、お金自体も国が破綻すれば価値はなくなります。

しかし、ゴールドはいつまでも交換価値を擁する資産で「0ゼロ」にはなりません。

価値が「0ゼロ」になる可能性のあるリスク資産
  • 株式⇒倒産リスク
  • 債券⇒発行体デフォルト
  • 通貨⇒国の破綻

不測の事態に強い

「有事の金」と言われるように金融危機などのネガティブな状態の時に力を発揮します。

  • 2008年 リーマンショック
  • 2020年 コロナショック

以下はそれぞれの値動きです。

リーマンショック時の値動き 出典:Yahoo!ファイナンス
コロナショック時の値動き 出典:Yahoo!ファイナンス

株式(S&P500やVTI)が30~50%と暴落した中でも金(GLDやIAU)は需要が高く、価格は上がっていきました。

これは投資家が株式に見切りをつけ、金を購入しようとするからです。

つまり、株式が不人気の時は金に人気が集まりやすいということです。

利上げとQT(量的引き締め)が行われる2022年の米国市場においては株式が売られ伸び悩むことが予想されている為、金にとっては追い風です。

おすすめゴールドファンドはGLDM

「米国ETF」とは米国市場に上場している投資信託のことです。市場で自由に売買できる為、低コストで運用できます。

詳しくはこちらをご覧ください。

そしてゴールドに投資する商品として以下の3つが挙げられます。

  • GLD
  • IAU
  • GLDM

概要は以下の通り

GLDIAUGLDM
運用会社ステート
ストリート
ブラック
ロック
ステート
ストリート
設定日2004/11/182005/1/212018/6/25
ベンチマークLBMA
午後金価格
LBMA
金価格
LBMA
午後金価格
運用資産額8.1兆円3.8兆円0.6兆円
直近5年
平均リターン
8.53%8.7%
※設定前の為
 データなし
経費率0.4%0.25%0.10%

運用の歴史こそ浅いが、値動きは全てほぼ一緒の為、経費率が一番安いGLDMがオススメです。

トータルリターンに関してはGLDMとGLDは同等と考えてOKです。

※GLDMは2022年2月23日より経費率が0.18%⇒0.10%に変更されました。

世界三大資産運用会社ステートストリートが運用

ステートストリートは運用資産残高が400兆円以上の資産運用会社です。

資産が巨額であれば商品の手数料等の経費率を抑えても儲けが十分に出る為、GLDMの経費率はゴールドファンドとしては格安の0.10%です。

実際、ゴールド現物を管理しようと思えば盗難防止対策や保管場所などかなり手間とコストがかかります。

後発のETFの為、運用資産額が0.6兆円と他のファンドに比べて見劣りしますが、0.6兆円もあれば「米国ETF運用総額ランキング上位10%」に入ります。

ダンボくん
ダンボくん

運用総額が小さいという理由で上場廃止や償還する可能性は極めて低いです。

分配金は無く値動きのみの利回り

分配金はありません

ポイントは次の3点

  • 分配金は無し
  • 株式と関係性の薄い値動き
  • 意外に値動きは激しい

投資先が株式や債券のように”配当”や”利子”を産み出すモノではない為、分配金はありません。

金融危機などは株式を売却して金に投資する投資家が多い為、 株式とは逆相関な値動きをすることが多いです。

ダンボくん
ダンボくん

そして意外に値動きは激しめです。

出典:Yahoo!ファイナンス

外貨建商品の為「為替リスク」が潜む

【GLDM】は米国ETFの為、投資する際は”米ドル建”になります。

※米ドル建=アメリカの通貨で売買を行い運用すること

為替リスクとは?

通貨の価値が変わるリスクのことで、ドル建て商品の場合

円高】1ドル110円が90円へ⇒資産価値下落

円安】1ドル90円が110円へ⇒資産価値上昇

といったこともある為、価格が変動しなくても円高に振れた場合損します。

  • 1ドル110円の時に100万円分(9,090.9$)購入
  • 1ドル90円の時に全て売却

9,090.9$×90円=81万8,181円と約18万円の損益に…

こんなことが起こる為、こういったリスクがあることは頭に入れておきましょう。

【GLDM】を有効活用したポートフォリオモデル

仮に手元に500万円分のお金がある場合、以下のようなポートフォリオを組むことが可能です。

暴落に備えた【GLDM】の使い方
  • 貯金150万円
  • 【VTI】200万円
  • 【GLDM】150万円

【5年間】分配金(やや少なめに見積もってます)を受け取り、再投資なし平均的な運用をした場合

【VTI】は年利約7%と分配金1.5%/年

【GLDM】は買値より10%下落

  • 貯金150万円⇒151.5万円
  • 【VTI】200万円⇒280.5万円+分配金17.2万円
  • 【GLDM】150万円⇒135万円

合計584.2万円と約84.2万円の収益が出ます


では同じく【5年間】で運用して最終年に〇〇ショックになった場合

【VTI】は年利約7%と分配金1.5%/年 最終年に40%暴落

【GLDM】は最終年に1.4倍に高騰

  • 貯金150万円⇒151.5万円
  • 【VTI】200万円⇒157.3万円+分配金15.7万円
  • 【GLDM】150万円⇒210万円

合計534.5万円と株の暴落が起きたのに約34.5万円の収益が出ます

ダンボくん
ダンボくん

これなら手元に貯金を合わせて約360万円がある為

それを元手に暴落して買いやすくなった”株”などを買い増しすることもできます。

株式併合と経費率変更(0.18%⇒0.1%)について

2022年2月23日に「GLDM」は2株を1株に株式併合することが決まりました。

現在保有中の方は保有株数が半減し、1株の値段が倍になります。

※特に手続きなどはする必要がありませんが、一般口座に移される為その後売却した際には「確定申告」が必要となります。

また、併合に伴い経費率も0.18%から0.1%に変更されました。

元々ゴールドファンドとしては格安の経費率でしたが、更に低コストでの運用が可能になりました。

詳細はステートストリート公式サイトよりご確認ください。

楽天証券とSBI証券にて買付手数料無料で購入可能

「GLDM」は通常購入する際に買付手数料がかかります。

私のおすすめする証券口座(楽天証券、SBI証券、マネックス証券)でも米国株や米国ETFを購入する際には購入代金の0.495%(※10万円分購入すれば495円の手数料)の手数料がかかります。

しかし、「楽天証券」「SBI証券」であれば買付手数料が無料で購入できる為、コストを抑えて投資ができるようになります。

ダンボくん
ダンボくん

楽天証券では以前から無料で購入できましたが、2022年4月よりSBI証券でも無料で購入できるようになりました。

まとめ

ゴールドの特徴
  • インフレに強い資産
  • 価値が「0ゼロ」になる事はない
  • 株や債券とは違った値動き
GLDMのメリット
  • 保管にかかるコストと手間が不要
  • 現物ではない為、簡単に売買できる
GLDMのデメリット
  • 値動きは激しく購入時期によっては損する
  • 分配金は出ない
  • 為替変動リスク(円高に振れる時は注意)

株式投資をする際に最も怖いリスクはいざ換金して使いたいという時に暴落しているリスクです。

しかし、株式とは関係性のない値動きをする「ゴールド」を持つことによってそのリスクは軽減されます。

株式投資は15年以上の長期投資ならば負けないというデータがある為、「絶対15年以上は切り崩さない」という方であれば必要性を感じないかもしれません。

しかし、”いざという時”はいつ襲ってくるかもわかりません。暴落時の自身の心理面に不安があったり、資産の短中期的に資金が必要になる可能性が少しでもあるのであればポートフォリオの中に5~10%ほど”ゴールド”を組入れ、備えを厚くするという手法は十分に有りではないでしょうか。

また今後金利上昇が確実視される局面であることを考えると、株式や債券への流入が少なくなることが予測できる為、ゴールドなどのコモディティの価格が高騰する可能性は極めて高いと言えます。

ダンボくん
ダンボくん

私自身は資産の一部を振り向けておいても良いタイミングであると感じています。

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