【超実践的】老後資金問題を解決する方法と5つの手順

金融知識
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「年金問題」「老後資金」「長生きリスク」

近年よく耳にするワードです。

現在は働いていてお金を稼いでいる立場ですから軽視しがちになりますが、老後は全人類必ず訪れます。

「貰える年金額は少ないのに働けない」そして「長生きしてしまう」

こうなると退職後の生活はとても苦しいものになることが予想されます。

こうならない為にも自分自身である程度の老後資金は準備する必要があります。

この記事では誰でもできる「老後資金問題を解決する方法」を5ステップに分けて解りやすく紹介しています。

老後の不安を減らす為にも是非今のうちから資産形成を進めましょう。

老後の生活費を想定する

老後の生活費を想定する

老後に一体いくらあれば生活できるのかを考えましょう。

現状の把握

まずは自分の現状の生活費を知ることです。

例えば、管理人はこんな状態です。

現状の生活費
  • 住宅、水道光熱費 月7.2万円
  • 保険料      月1.5万円
  • 食費、日用品   月3.5万円
  • 健康、医療費  月平均8千円
  • 車維持費    年間5.2万円
  • 趣味費     年間 50万円

合計で年間生活費は211.2万円必要です。

老後の想定

現状に対して老後の生活費はいくら必要かを考えます。

現状に対して支出が増える項目と減る項目を整理しましょう。

例えば、管理人はこんな想定です。

老後の生活費
  • 老後は医療費がかかる想定
  • 趣味費は半額以下を想定
  • 保険料は支払い済を想定

以上を踏まえた上で想定すると

  • 住宅、水道光熱費 月7.2万円
  • 食費、日用品   月3.5万円
  • 健康、医療費 月平均1.5万円
  • 車維持費    年間5.2万円
  • 趣味費     年間 25万円
ダンボくん
ダンボくん

趣味費は一番想定しにくいですが、私の場合お金のかかるスノーボードはやめて盆栽でもしてるかな?という想定です。

合計で年間生活費は176.6万円必要です。

年金受給額を想定する

年金受給額を想定する

老後に受け取る公的年金の受給額を想定しましょう。

現時点での受取額を把握

現時点での年金受給額を知るのに一番速い方法はズバリ

  • 年金定期便を見る

毎年4月にみなさんの元に届いているはずです。

手元にないようであれば自分で計算しましょう。

フリーランスの方であれば

  • 基礎年金部分のみ

サラリーマンの方であれば

  • 基礎年金+厚生年金
自分が年金をいくら受け取れるか

老齢基礎年金額算出方法

約78万円/年額×納付月数÷480ヶ月=受給年額

老齢厚生年金額算出方法

平均標準報酬月額×0.005481×納付月数=受給年額

例えば、管理人はこんな感じです。

現時点での年金受給額
  • 基礎年金 27万円
  • 厚生年金 25万円

合計 年金受給額は52万円ということに。

老後に受け取れる金額を想定

現在時点での年金受給額がわかったところで、今度は老後に受け取れる金額を想定しましょう。

年金は払い続けている限り受給額は上がります。現時点からの上積みを数パターン想定してみましょう。

例えば、管理人はこのような想定です。

  • 基礎年金は60歳まで払う前提
  • 厚生年金は3パターンを想定
    • 今すぐ退職する場合
    • あと5年務める場合
    • あと10年務める場合

厚生年金部分は、会社に勤めた年数と平均収入から算出される為、 年金受給額は以下のように変動します。

予想年金受給額
  • 基礎年金 78万円

基礎年金は会社を辞めたとしても払い続ける前提なので満額受給予定。

  • 厚生年金
  • 今すぐ退職なら25万円
  • 5年務めるなら35万円
  • 10年務めるなら45万円

平均標準報酬月額×0.005481×納付月数で算出しています。

つまり、管理人の場合は、基礎年金+厚生年金の最低受給額は103万円となります。

年金制度については下記の記事を参考にしてください↓↓

老後生活に対する不足金額を算出

老後の生活費と年金受給額が想定できたら、次は不足金を想定しましょう。

  • 想定生活費-予想年金受給額=不足金
  • 不足金×想定受給年数=運用額

※想定受給年数は受け取り時期から寿命までの時期

管理人の場合
  • 176.6万円-103万円=73.3万円
  • 73.3万円×30年=2,199万円

※年金受給額は今すぐ退職する場合を想定

※寿命は90歳を想定(60~90歳)

不足金は2,199万円となり、これを投資で運用する必要があります。

必要時期まで何年あるか

必要時期まで何年あるかを確認

あなたが想像する老後(資金必要時期)まであと何年ありますか?

老後まで時間があればあるほど有利です。

必要時期の想定

人によって想定は変わりますが多くの方は60~65歳ではないでしょうか。

  • 退職後の収入は無し
  • 預貯金も少ない
  • 退職金も雀の涙程度

こんな方であれば60歳から資金が必要になります。

逆に

  • 退職後も収入あり
  • 預貯金もそれなりに
  • 退職金もしっかり

こんな方であれば必要時期は65歳、なんなら70歳からいけるレベルかもしれません。

運用年数を算出

必要時期がわかれば運用年数が算出できます。

例えば、管理人はこんな感じです。

  • 現在34歳
  • 必要時期60歳
  • 60歳-34歳=26年

つまり、私の場合26年の運用期間があるということになります。

利回りを確認し投資を始める

利回りを確認し投資を始める

必要(不足)金額とかけられる運用期間が解れば、あとは必要利回りを確認して投資をスタートしましょう。

管理人の条件
  • 必要生活費  176.6万円
  • 予想年金受給額 103万円
  • 必要金額   2,199万円
  • 運用期間     26年間

必要利回り確認方法「金融電卓」

必要利回りの確認方法ですが、「モーニングスター」というサイトを活用しましょう↓↓

モーニングスター金融電卓の使い方

必要な項目を入力し”計算する”をクリックします。

すると必要利回りや年ごとの詳細が出てきます。

ダンボくん
ダンボくん

他にもいろいろな使い方があって便利だよ

上記の例で算出された5.3%という利回りについて考えてみましょう。

例えば、私がオススメするファンド

  • 全世界株式インデックス
  • 全米株式インデックス

であれば十分可能な数値です。

全世界株式に投資するVTというファンドや全米株式に投資するVTIというファンドは過去10年で見れば年平均利回りは5.3%を楽に超えています。

VT (全世界株式インデックス)

FTSEグローバル・オールキャップ・インデックスに連動する投資成果を目指すファンド。

先進国と新興国市場の両方を対象とし、全世界の98%をカバー

時価総額加重で算出され、保有銘柄は四半期ごとにリバランスされる。

ダンボくん
ダンボくん

世界全体に投資できるファンドです

  • 直近10年で
  • 価格は234%UP
  • 平均年利は8.9%
VTI (全米株式インデックス)

CRSP米国総合指数のパフォーマンスに連動する投資成果を目指すファンド。

約3,800銘柄の米国株式市場全体を投資対象とし、時価総額ベースでウエートを算定。

ダンボくん
ダンボくん

中小型株を含めたアメリカ企業全体に投資できるファンドです

  • 直近10年で
  • 価格は334%UP
  • 平均年利は12.9%

ファンドの詳細記事はこちら↓↓

つまり、多少低く見積もっても5%は現実的な数値になると言えます。

年利5%で運用すれば資産額は14年で倍になります。

これは「複利」が効くからです。

詳しくはこちらの記事をご参照ください↓↓

もちろん投資である以上、元本保障ではありませんので投資は自己責任の範囲内でお願いします。

まとめ

年金問題の解決手順
  1. 老後の生活費を想定
  2. 年金受給額を想定
  3. 老後の不足金を算出
  4. 必要時期までの期間を把握
  5. 必要利回りを確認して投資

今や年金問題は、一部の富裕層を除いた全国民に共通する問題です。

しかし、細分化して手順を踏んでいけばそこまで難しい問題ではありません。

現在の年齢が若ければ若いほど無理なく運用できる為、若年層の方には是非目を向けてもらいたい問題です。

またこういった投資をするにあたって投資の利益が非課税になる「NISA」「つみたてNISA」「iDeCo」といった口座がある為、これらから優先的に使っていきましょう。

つみたてNISAを活用してお得に投資を始める方法については下記の記事で紹介しています↓↓

良い人生を送る為にお金の問題は切っても切れませんので目を背けずに考えていきましょう。

この記事がみなさんの資産形成の役に立ってくれれば幸いです。

※本記事は特定の銘柄やファンドを推奨している訳ではありません。あくまでも投資は自己責任で行ってください。

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