投資を始めたいんだけど何に投資すれば良いかな?
アメリカ企業をまるごと買っちゃおう♪
ご存知かと思いますが「株式」は株価が倍や10倍になったりと高いリターンが期待できる一方でわずか数日の間に平気で40~50%下落したりすることもあり、非常にハイリスクな資産と言えます。個別株を大量に購入して倒産でもすれば、その株はただの紙切れと化します。
そういったことを回避する為にも複数の銘柄に分散投資することが必要になります。ただし、時間に追われて過ごしている人からすれば一社ごとに分析して数十~数百の企業の個別株を買い付けるのは至難の業と言えます。
そこでオススメするのが「全米株式インデックスファンド」です。名前の通りアメリカ企業ほぼ全ての株式に投資ができるファンド(株式詰め合わせ商品)の為、これ一本で容易に分散投資ができます。
今回はそんな優良商品「全米インデックスファンド」について解説致します。
インデックスファンドとは?
インデックスとは「指数」や「指標」のことを指します。
(例)日経平均225=「東証一部」という市場で売られている日本を代表する会社(225社)の平均株価のことです。
主に有名なインデックスとして下記が挙げられます。
インデックス | 概要 |
---|---|
日経平均225 | 東証一部に上場する代表企業225社の平均株価 |
TOPIX | 東証一部上場企業の時価総額加重平均ポイント |
S&P500 | 米国代表企業約500社の時価総額加重平均ポイント |
NYダウ (ダウ平均) | 米国を代表する企業約30社の平均株価 |
こういった「指数」に連動する投資信託やETFのことを「インデックスファンド」と言います。
つまりインデックスファンドを購入すれば、それだけで幅広い分散投資が可能になるということです。
全米株式インデックスファンドの特徴
アメリカ全体に分散投資できる
全米株式のインデックスは以下の通りです。
インデックス | 概要 |
---|---|
CRSP USトータル マーケットインデックス | ・対象国はアメリカ ・約4,000銘柄 小型株から大型株までほぼ全て の全米に上場する企業が投資対象 |
米国の有名な指数「S&P500」はアメリカの中・大型企業約500社を対象としているのに対して「CRSP USトータル・マーケット・インデックス」はアメリカに上場するほぼ全ての企業を投資対象としています。
これらのインデックスに連動する商品(投資信託やETF)を購入すれば全世界の株式に分散投資ができます。数銘柄だけに投資するより遥かに安全です。
自動的に銘柄や比率を見直してくれる
どちらの指数も定期的に中身を時価総額加重比率で入れ替えてくれます。
「時価総額加重平均」とは時価総額の比率で各銘柄を振り分けることです。
つまり、株価と発行数の高い人気企業が高い比率で組み込まれ、逆に低い小企業は少しだけ組み込まれるといったことになります。そして低い企業が伸びてくれば次の見直し時期に多く組み込まれます。勝ち馬を当てる必要がなく投資初心者の方でも手間がかかりません。
ちなみに【FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス】組入れ銘柄トップ10は以下の通り
順位 | 銘柄 | 国・地域 | 業種/セクター | 組入比率 |
---|---|---|---|---|
1 | アップル | 米国 | 情報技術 | 5.75% |
2 | マイクロソフト | 米国 | 情報技術 | 5.24% |
3 | グーグル | 米国 | コミュニケーション・サービス | 3.43% |
4 | アマゾン・ドット・コム | 米国 | 一般消費財・サービス | 2.98% |
5 | テスラ | 米国 | 一般消費財・サービス | 1.76% |
6 | メタ・プラットフォームズ | 米国 | コミュニケーション・サービス | 1.65% |
7 | エヌビディア | 米国 | 情報技術 | 1.45% |
8 | バークシャー・ハサウェイ | 米国 | 金融 | 1.09% |
9 | ユナイテッド・ヘルス | 米国 | ヘルスケア | 0.98% |
10 | JPモルガン・チェース | 米国 | 金融 | 0.97% |
ちなみにアメリカの上位企業だけで日本企業全体の時価総額を優に超えています。
低コストで運用できる
投資信託に【楽天全米株式インデックス】通称”楽天VTI”というファンドがあります。
こちらは管理費用0.162%(預けた資産にかかる手数料)での運用が可能です。
銀行の窓口で紹介される商品とは比べ物にならない安さです。
ちなみに過去に私も銀行窓口で購入した商品を運用していた時期がありました…
主な全米株式インデックスファンド
ファンド名 | 分類 | 連動インデックス | 購入手数料 | 信託報酬 (経費率) |
---|---|---|---|---|
VTI | 米国ETF | CRSP USトータル マーケットインデックス | 楽天証券⇒無料 SBI証券⇒無料 マネックス証券⇒無料 | 0.03% |
楽天VTI | 投資信託 | CRSP USトータル マーケットインデックス | 楽天証券⇒無料 SBI証券⇒無料 マネックス証券⇒無料 | 0.162% |
SBI.V全米株式 | 投資信託 | CRSP USトータル マーケットインデックス | SBI証券⇒無料 (※SBI証券でのみ販売) | 0.0938% |
投資対象は株式の為、配当金が貰えますがその配当を自動で再投資したい場合は投資信託を選択すれば良いと思います。
配当金を受け取りたい場合はETFである「VTI」を選択すれば良いと思います。
投資信託とETFの違いについては下記の記事をご参照ください↓↓
また高配当を受け取りたい場合には「VTI」ではなく「VYM」や「HDV」をおすすめしています。どちらも低コストで運用可能な優良ファンドです。
「VTI」の過去実績
「VTI」は2001年5月31日に誕生しており、2022年3月現在において価格はほぼ4倍になっています。平均年利回りで考えると6.7%あります。
ティッカー | 2001年6月⇒2022年3月 価格推移 | 平均年利 |
---|---|---|
VTI | 57.79$⇒225.18$ | 6.7% |
上記の実績プラス配当も貰える為、今後も5~7%程度の年利は期待できそうです。
購入方法は「ドルコスト平均法」で積立がおすすめ
「ドルコスト平均法」とは毎月一定額で購入し、積み立てていく手法です。
もちろん安い時に買えるのが理想ですが、1番安い時期なんて誰にもわかりません。なので「毎月この日」や、「毎週この曜日」など決めて定期的に「定額」で購入していくことをオススメします。
定期的に「定額」で購入することで、安値の時はたくさんの口数を買うことができ、高値の時は購入口数を少なく抑えることができる。これを『ドルコスト平均法』と言います。
値段が下がっている時に買えると値段が上がれば一番お得だけど、そんな買い方は不可能。
底値がどこかなんて誰にもわからないから
長期積立に向いている理由
全世界株式インデックスファンドは以下のような特徴を持っています。
つまり投資について詳しくない初心者の方でも、手間をかけずに全米株式に分散投資できるという訳です。
成長国であるアメリカ企業全体に投資している為、数社が倒産したとしても痛くも痒くもありません。過去の実績や投資環境、将来像の描きやすさ、トータルで見ればこれほど優秀な投資先は他にないと考えられます。
また、米国株は15年以上の長期間で投資するなら”マイナス収支にならない”という過去からのデータもある為、米国株全体に投資するのは合理的な投資手法と言えます。
これらの投資の知識を得るにはこちらの書籍がオススメです↓↓
投資をする上で証券口座の開設は必須です。
私のオススメする証券口座は以下の3つです。
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まだ投資を始めるか検討中であったとしても口座自体は無料で開設できる為、今のうちに開設しておきましょう。
いざ欲しい商品が値下がりしていて買いやすい時が来たとしても、口座が開設できていなければ商品が買えません。
この記事がみなさんの”投資への一歩を踏み出すきっかけ”や”投資への考え方の参考”になれば嬉しく思います。
※本記事は特定の銘柄やファンドを推奨している訳ではありません。あくまでも投資は自己責任で行ってください。